思い知らされた持続不可能性
おはようございます。
週末、近所の老人ホームが敷地を解放して
毎年恒例のお祭を開催してました。
地域の子供たちが生き生きとお祭を謳歌する様子は、
入居者さんたちの日常にも珠玉の彩りを添えるのでしょうね。
越してきたばかりのときは、「何故に老人ホームがお祭??」
と、不思議に思ったものですが、そういうのが彼らを
地域から締め出す考え方であったなあと、今は少し反省してます。
ゼロウェイストを突き詰めると、
結局、「地域」が生活基盤として機能することがとても大切。
地域の一員として地域の一端を担おうという
老人ホームさんの気概には頭が下がります。
さて、今日は、仕事人生だった私が、
ライフスタイルを見直すきっかけになった
出来事のひとつをお話しますね。
大きなきっかけになったのは、やはり、福島の原発事故でした。
私たちの暮らしを豊かにするはずの発電所。
たった数時間、本当にわずかな時間の冷却停止で制御不能におちいり、
恐ろしい悪魔に豹変してしまいました。
何世代もの間、豊かな食糧を育んできた農地や森林を
あっという間に塗り潰してしまいました。
それはさながら、「風の谷のナウシカ」で、
自分の力を利用しようとした人たちの輸送機を
その重さで墜落させ、風の谷に腐海を呼んできた
巨神兵そのもののように思われました。
それくらい現実味を欠く悪夢でした。
日々の生活に追われ、
無関心に資源やエネルギーを浪費してきた業の深さを
嫌というほど思い知らされました。
こんな制御不能の悪魔との契約は今すぐやめたい。
エネルギーも資源も、今あるものだけ、
与えられている分だけで暮らしていくことはできないのか。
未来にツケを残さずに持続可能な暮らしはできないのか。
相変わらず、日々の生活と仕事に追われつつ、
その思いは拭い去れない重みを持って
私の心を占拠するようになりました。
震災はとても強くネガティブなきっかけでしたが、
次回は、もっと暖かく優しい力で
ライフスタイルを見直す力を与えてくれた出来事のお話をしますね。