わのわのゼロウェイスト暮らし雑記帳

シンプルでゼロ・ウェイストな「わ」の暮らしを目指し、おもにごみ減量のヒントを書き留める雑記帳です。

復活のぬか床!

こんばんは。わのわです。

このブログではおもに、ゼロ・ウェイストに向けた

我が家の取組を紹介しています。 

ごみを減量したいどなたかのヒントになれば幸いです。

 

すっかり更新が滞ってしまいました。

いえ、特段なにがあったわけではないのですが、

ツイッターが楽しくなってしまいまして。

細切れ時間で思いついたことから発信できるし、

いろんな方の反応も多いので。

 

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そうこうしているうちにゴーヤの花も咲きました。

もう夏ですね・・・。

 

さて今日は、同じように長らくの放置の果てに

復活したぬか漬けライフのお話です。

 

 

 

我が家のぬか漬けライフ

お漬け物が大好きです。

しかし、いつの頃からか、

既製品のお漬物は、

得体の知れない原材料が

実にいっぱい入っていることが

気になるようになり、

いまひとつ食指が伸びなくなりました。

 

それが、一昨年だったでしょうか。 

魂の退社

魂の退社

 

稲垣えみ子さんの著書に触発され

自分のぬか床でぬか漬けを作り始めました。

そう。既製品が嫌なら自分で作ればよいのです。

 

とはいえ、はじめは捨て漬けのいらない

既製品のぬか床を買ってきました。

その後は足しぬかをしながら

使い続けていました。

 

ぬか漬け作りはほんとうに

美味しく楽しい、幸せな食習慣でした。

 

「放置」をこじらせたぬか床

ところが、そんな私とぬか床の関係が

ある日突然、ぷっつり途切れてしまいました。

 

昨年秋、突然の不幸があって

生活がおろそかになり、

ぬか床もしばらくほったらかしでした。

ひと月くらいした頃から、

「あ、ぬか床・・・」と、

何度か思ったのですが、

ひと月以上ほったらかしたぬか床と

対峙するにはそれなりの精神力を要します。

ふた月、み月となればなおさらです。

こうして放置期間はいたずらに伸びていきました。

 

ぬか床の管理とは

だいたいのぬか床の常識として、

できれば毎日、

かき混ぜるべしとされています。

数日旅行に行くときは

塩をふって表面をラップで覆い、冷蔵庫へ。

1週間以上留守にするときは冷凍庫へ。

なんて言われいてます。

大事にしている人は、

旅行や出張先に重いぬか床を

持っていったり、

ぬか床を混ぜるために

一時帰宅したりするそうです。

 

ずぼらな私はというと、

一週間くらい冷蔵庫に放置することは 

まま、ありました。

冷蔵しておけば一週間くらい

どうってことないです。

しかし、ひと月以上は未知の領域です。

 

もはや恐怖でしかない放置ぬか床

私のぬか床はどういう状態で

放置されていたかというと、

冷蔵庫の一番上の段に

ただただなんの策もなく、

容器に入れたまま放置していました。

 

すでに半年以上経過しています。

これはもう、誰も言及したことが

ないレベルの放置期間です。

もはや、見るのも恐くなって

意識の外に追いやっていました。

たまにぬか床のことを思い出すと、

もはや「どうやって処分するか」

ということを考えていました。

 

ぬか床は塩分が強いので、

コンポストのキエーロに

一度に投入するのは気が進みません。

数回に分けて少しずつ混ぜ込めば

なんとかなるだろうか?

結構な物量と水分なので、

燃えるごみに出すのも気が進みません。

晴れた日に干したら乾いて軽くなるかしら?

いや、そもそも干せるような状態かどうか?

世にも恐ろしい色の、粘性の高い

謎のペーストになっているかもしれない・・・。

はたまた、猛烈な悪臭や毒ガスを放つかも(@@;

 

ああ!いったい、どうすればいいの?

私のぬか床はどうなってしまったの?

考えると夜も眠れません。

 

旦那さまにこの苦境を訴えてみました。

すると、「とりあえず見てから考えれば?」

という至極真っ当なご意見。

 

そうなんです。そうなんですけど、

それが恐いから困っているんじゃないの!

 

やっぱりぬか漬けが好き 

しかし、そうこうしている間にも季節はすすみ、

ぬか漬けの王様とも言えるきゅうりが

魅力的なお値段で

お店に並ぶようになってきました。

我が家の庭の畑にもきゅうりの花が咲いています。

 

ぬか漬けが食べたい・・・。

あのすばらしい味をもう一度。

しかし、あの放置ぬか床が

宙ぶらりんのままでは、

既製品を買ってくることも

新しいぬか床を作ることもできません。

・・・仕方なく、放置ぬか床を

見てみることにしました。

 

半年ぶりの対面

はたして、ぬか床は変わり果てていました。

写真を撮っておけばよかったのですが、

あまりのショックに

それも忘れてしまいました。

 

表面はアイスクリーム?のような、

真っ白で、ねっとりときめ細やかな

ペースト状でした。

ところどころに灰色の斑点があります。

私は息をのんで、そっとふたを閉めました。

 

ああ、やっぱりもうだめだ。

何度かに分けてキエーロに投入しよう。

がっくりと肩を落とした私は

ぬか床を容器ごと庭に持ち出し、

スプーンで表面をすくって

キエーロに投入しました。

 

本当の再会

ところがです。

厚さ1cmくらいの白いペースト状の層を

スプーンで取り除いてみると、

懐かしい色と質感が顔をだしたのです。

あ!ぬか床!と思った私は、

真っ白な表面部分だけをキエーロに投入すると、

慌てて台所に持ち帰りました。

それがこちら↓

 

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うむむ・・・。これは、どうみても

何の異常もないどころか、

むしろ状態のいいぬか床ですよ。

色、質感、匂い、触った感じ、

何もかも皆、懐かしい・・・。

これは、もしかして復活できるのでは?

 

ぬか床を捨てるのは最終手段

これは復活できるぬか床なのか?

ちゃんと調べてみようと思い、

ぬか床の本を借りてきました。

 

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ぬか床の診断や治療のアドバイスをする

「ぬか床110番」で有名な下田敏子さんの著書です。

白かったのは「産膜酵母」と呼ばれる

酸素が好きな酵母のコロニーで、

そんなに悪いものではなかったようです。

確かに、異臭やはまったくなかったです。

 

ぬか床は年月を経たものほど円熟味を増すので、

捨てることだけはどうあっても避けたい、

そして、どんな状態になってしまっても

たいていの場合、ぬか床は復活可能である、

というのが下田さんの考えでした。

 

ぬか床は死なず

長くなりましたが、結論としては、

半年以上放置しても、

ぬか床は死にません!!!ということになります。

 

どうやれば復活できるかと思って

借りてきた本でしたが、ただ心配な部分を

取り除けばいいだけのようでした。

 

というわけで、晴れて半年ぶりに

ぬか漬けはじめました!

 

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ぬかは洗い流さないのが我が家流です♪

 

ずっと入れっぱなしだった冷蔵庫から出して、

さっそくキュウリとふかしたじゃがいもを

つけ込んでみました。

なんの問題もない美味しいぬか漬けが

できあがりました!

 

自家製ぬか漬けは

ぬか床のコンディションによって

酸っぱかったり、味わい深かったり、

本当に奥が深くて楽しいです。

 

これから先の人生でも

少しお休みしてしまうことは

あるかもしれませんが、

二度と捨てることなど考えず、

願わくば人生最後の食卓にまで

ぬか漬けを並べたいものです。

 

ごみ減量効果の試算:ー

さて、ごみ減量効果を考えてみます。

漬物はプラスチックの袋などで販売されてます。

が、残念ながら、ぬか漬けにする野菜も、

たいていは袋に入っています。

なので、試算できるほどの

ごみ減量効果は期待できないように思います。

しかし、野菜であれば、

パッケージフリーなものを

選べることもありますし、

漬物よりは薄手のプラスチック袋に

入っていることが多いので、

多少の減量効果はあるのでは、と思います。

 

ゼロ・ウェイスト効果は微妙ですが、

加工食品を自分で作るのは

プライスレスな安心と喜びがあると思います。