わのわのゼロウェイスト暮らし雑記帳

シンプルでゼロ・ウェイストな「わ」の暮らしを目指し、おもにごみ減量のヒントを書き留める雑記帳です。

遺品整理業者は頼まない

おはようございます。わのわです

このブログでは、ゼロ・ウェイスト に向けた

我が家の取組を紹介していました。

が、先月実母が急逝しため、

当面、遺品整理がテーマになっています。

 

すっかり秋、いや、冬ですね。

庭の桜の木も、しづこころなく葉をおとしていて、

掃除していないので

ごそごそに落ち葉が敷き詰められてしまいました。

昔ならこれを集めたたき火で芋を焼いたりして

季節の移り変わりを楽しんだのでしょうが、

今は消防法というのがあって、

ほんとうに私たちは、火から遠ざけられてしまいました。

もちろん、火事は怖いですが、

あまりにも火を知らないのは

逆に危険なのでは、と心配になることがあります。

 

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さて、そろそろ、いつまで遺品整理やってんの、

と思われそうですね。正直、私もそう思います。

実家の遺品整理ならまだしも、

賃貸住宅ですからね。結構な家賃が発生しています。

世の中にはそんなことで困っている人のための

遺品整理業者というのがあるそうです。

 

 

 

 

お葬式が終わって間もない頃、

マンションの管理人さんが、

遺品整理がご負担だったら業者も紹介できますよ、

と言ってくださいました。

高齢者専用のマンションなので、

そういうことも多いのでしょうね。

 

業者に頼めば、1日2日で

必要最小限のものだけさささっとより分けて、

あとはそれぞれ、適正に処分してくれるんだそうです。

 

今、既に遺品整理に1ヶ月以上

かかっていることを考えれば、

家賃2、3ヶ月分払ってもいいくらいの

価値があることです。

 

その時は、とにかく家賃のことがあるので、

早く済ませるにはそんな方法も

ありなのかも、と思いました。

というか、そうするのがスマートだと思いました。

捨て方にこだわると断捨離が進まないのは、

シンプルやミニマルを志向した方なら

容易に想像がつきますよね。

 

ただね、ワタクシ、まずはゼロ・ウェイスターです。

それに、それを脇に置いたとしても

遺品整理に関しては、

やっぱりそんなにドライにはできないと、

最近は観念しました。

 

母の居なくなった部屋で、

呆然としながら、思いついたところから

片付けに手を付けてみると、

ちょっとした紙切れひとつとっても

ひとつひとつに母の思いや人となりが

投影されていて、とてもこれを

他人の手には委ねられないと思いました。

 

他人の手に委ねて見ないようにして

さっと済ませてしまったら、

なにかこの悲しみや喪失感が

消化不良のまま澱のように残ってこじれて

行き場をなくしてしまうように思えたのです。

 

だから、時間と家賃がかかっても、

気が済むまでは母の持ちものひとつひとつと

対話しながら処遇を決めて手放していくことが

今の私には必要に思えています。

 

断捨離の神様も遺品整理くらいは

これくらいの回り道を

許してくれるのではないかと思います。

 

持病こそあれ、元気に自活していた母なのに、

あまりにも突然、旅立って行ってしまいました。

あの日、集中治療室の厚い扉の前で

ただただ立ち尽くすばかりで

伝えようもなかった

「ありがとう」や「さようなら」を

紡いでいく作業が、私にとっては、

遺品整理なんだと思います。

 

すみません。朝からちょっと

感傷的になってしまいました。

  

そんなわけで、まだ遺品整理業者は頼みません。

そのうち気が済んだら頼むかもしれませんが。

 

今日も、最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。