わのわのゼロウェイスト暮らし雑記帳

シンプルでゼロ・ウェイストな「わ」の暮らしを目指し、おもにごみ減量のヒントを書き留める雑記帳です。

高齢者と処方薬の話

こんばんは。わのわです

このブログでは、ゼロ・ウェイスト に向けた

我が家の取組を紹介していました。

が、10月に実母が急逝しため、

当面、遺品整理がテーマになっています。

 

いつも近所より一呼吸遅れて咲く

我が家の生垣のサザンカが、

今年もそんなタイミングで開花しました。

蕾もたくさんつけていて、

彩りの少ないこれからの季節に

長く楽しめそうです。

 

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今日も、相変わらず遺品整理です。

また、すごい量がでてきました。

よろしかったらお付き合いください。

 

 

薬がたくさん出てきた

病院から処方されたと思われる薬が

とにかくたくさん出てきました。

写真はないのですが、

みかん箱軽く一杯分以上ありました。

 

母は長く付き合うよりない持病が

複数あったのですが、 

治療方針が合わず

何度か病院を変わっています。

処方された薬を飲みきる前に

別の病院に行ったりしていたのかもしれません。

また、症状が急変して

緊急入院となったこともあり、

そういう場合、入院する病院は

かかりつけ医とは別なので、

そのタイミングで

処方がリセットされるようです。

また、とにかく部屋が散らかっているので

頓服薬は容易に行方不明に

なっていたのかもしれません。

今となっては真相は謎ですが、

とにかく、途方にくれるほど薬が出てきました。

 

処方薬の処分方法

この処分がまた悩ましいです。

多くは錠剤が入ったプラスチックのシートですが、

粉末剤やゼリー、それから

チューブやプラスチック容器に入った

外用薬もありました。

これ、皆さんだったらどうやって捨てます?

 

正直、まとめて燃えるごみで

いいと思うのです。思うのですが、

個人的にはあまり気がすすみません。

かといって分別するのも

気の遠くなるような作業です。

 

そこで、薬局に聞きに行ってみたところ、

まとめて引き取ってもらえました。

なんともありがたい。

 

引き取られた処方薬の運命 

引き取られた処方薬はどうなるかというと、

リユースとかリサイクルとかではなく、

「処分します」と言ってました。

・・・まあ、そうだろうとは思ってましたが、

やはりそうですか。

 

錠剤のシートは何枚も

束ねられたままのものも多かったです。

期限もわかっているし、

素人考えでは、薬剤師の責任において、

再利用すればいいじゃない、と思いますが、

反面、このご時世、

そうはいかないのも容易に想像がつきます。

 

誰も責任をとらないためには、

捨ててしまうのが一番なのでしょうね。

人が責任をとらない社会システムは

とかくゴミが多くなりがちです。

 

さて、そうなると、結局、分別なんかされずに

がさっとごみ箱直行な気もしますが、

そこまで確かめる気概もエネルギーもなく、

引き取ってもらえたことに満足して

そそくさと帰ってきました。

 

薬の処分に困っている方がいらしたら、

薬局に相談にいくのも一案です。

 

処方薬をゴミにする確率を減らす方法

さて、そのとき薬剤師さんから聞いた話ですが、

かかりつけ薬局に余った薬を預ける、

ということもできるそうです。

 

預けた本人が、その薬の期限内に

再度同じ薬を処方されることがあったら、

預かり薬の中からそれを出してくれて、

その分の薬代はかからないそうです。

そのサービスのために薬剤師にはいくばくかの

料金を払うのだと思いますが。

 

ただ、他人に流用することはしないので、

預けた薬が再度日の目を見る可能性は

そんなに高くない気はします。

うちの場合はもう処方された人が

亡くなっているので、

処分するしかないそうです。

 

高齢者の処方薬管理の難度が高すぎる

もう一つ、母の薬のことでは

気になることがありました。

 

亡くなった時点で、

母は16種類の飲み薬を処方されていました。

これ、結構大変です。

全部1錠ずつ、同じタイミングで飲むなら

まだ話はシンプルなのですが、

薬によってタイミングも回数も

一回に飲む数もバラバラです。

 

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以前は上記のような薬箱に、処方された薬を

分けて整理していたようですが、

それも最近は手が回っていなかったようです。

 

薬局で同じ用法の薬をいくつかずつ、

複数の処方薬袋に入れて出されたままになってました。 

 

正直、この薬の管理は、

現役世代の私でもなかなかに難儀です。

途中でどこまで飲んだかわからなくなりそうだし、

今出した薬の袋がどれだったか

すぐにわからなくなりそうです。

 

事実、亡くなった日の晩、

夜の薬を飲むから出してちょうだい、

と言われた私は軽くパニックでした。

まあ、母の家が散らかっていて、

薬をひろげたり並べたりする場所も

なかったことも大きいのですが。

 

母は最後まで頭はしっかりしていましたが、

それでも年相応に注意力や判断力は

衰えていたでしょうし、

具合の悪い日の注意力は

さらに低下したことでしょう。

 

最後に残されていた薬の残り量が

結構まちまちでした。

母が処方通り薬を服用できていたのか、

心懸かりですが、

今となっては知る術もありません。

 

さらに、母の場合は水分摂取を制限されていました。

少ない水分でこれだけの薬を服用するのは

結構な負担だったでしょう。

 

薬剤師にできることはないのか

こんなことが、老人にとっては

命取りになることもあります。

そんな些細なことが命にかかわるほど

生命体として弱っていたと思えば

仕方のないことかもしれません。

 

しかし、なんか調剤薬局にいくと思ってしまうのです。

薬に関して、ごみの問題とか、

残薬の医療費が膨大であることとか、

多剤管理の難しさとか、

社会が共有するいろんな問題があります。

 

www.minnanokaigo.com

 

それに対して、「ああすればいいのに」とか

「こうはできないの?」とかいう

素人のありがちな問いかけに対しては

多くの薬剤師さんはそれができない

合理的な理由を説明はできるとは思います。

 

では、薬剤師さんができることは何でしょうか。

結構難しい大学に入って、6年も学んで、

難しい試験に通らないとなれない薬剤師さん。

薬のエキスパートとして、

なにか建設的な提案とか取組とかを

期待したくなります。

 

調剤薬局で医師の処方した薬を

かき集めてくるところしか目にしない素人に

ただの利権資格と思われないように、

目に見える働きをしてほしいなと思います。

 

最後まで読んでいただき、

ありがとうごさいました。