わのわのゼロウェイスト暮らし雑記帳

シンプルでゼロ・ウェイストな「わ」の暮らしを目指し、おもにごみ減量のヒントを書き留める雑記帳です。

大切なものを処分して感じた感謝

こんにちは。わのわです。

このブログではおもに、ゼロ・ウェイストに向けた

我が家の取組を紹介しています。 

 

ちょっと前ですが、

結婚記念日にかこつけて

山奥の秘湯に一泊してきました。

平家の落人の里で、

山の恵みで暮らしてきた

昔の山里の雰囲気を満喫してきました。

夕ご飯は囲炉裏端。

炭火がとてもあたたかく、

我が家にも囲炉裏が欲しくなってしまいました。

いや、実際は犬がいたりとか、

なかなか難しいですけど。

でも火鉢なんかはあってもいいかもなあなんて、

妄想を膨らませた、田舎の旅でした。

 

f:id:wanowanowa:20190208125640j:plain

 

さて、今日は実家のピアノを処分したお話です。

手間はたいしたことなかったですが、

気持ち的には大仕事でした。

 

 

 

我が家のピアノと私

我が家のピアノは、母が嫁入りのときに、

母の母から贈られたものです。

昭和41年製でした。


f:id:wanowanowa:20190130195834j:plain

 

ピアノがある家庭。

娘を音大に行かすほどの情熱がなくても

こんなに巨大で高価なものが

一般家庭にわりと普通にあった時代。

一億総中流時代の象徴のようで、

なんとも感慨深いですね。

  

私も高校2年くらいまで習いましたが、

鳴かず飛ばず。嫌いではなかったのですが、

これも運動神経だと思うんですが、

なにしろ上達しませんでした。

 

高校でピアノやっているという友人は

みんなモーツァルトとかショパンとか

リストとかを弾いていて、

私が当時やっていた練習曲は

「小学校でやった」とか

「中学でやった」とか

言われるレベルでした。とほほ、、、。

 

そんな落ちこぼれ感も

私をピアノから遠ざけてしまったのですが、

今思うと音楽自体は好きだったので、

他人の実力など気にしなければ

私とこのピアノの関係もまた

違っていたのかも、などと思ったりします。 

 

上手じゃなきゃ「好き」と言えない、

なんてことはないんだよ。

 

当時の自分に言ってあげたいです。

これも若さゆえ、ですかねえ。

  

ピアノを処分する

そんなこともあって、

大学受験を言い訳にやめてしまったので、

我が家のピアノが日常的に

触られていたのは四半世紀以上も前。

それ以降はほぼ死蔵品でした。

 

母の賃貸を引き払うために、

すぐに処分できない荷物は

空き家の実家に収容するのですが、

その実家もモノでいっぱいで整理が必要です。

 

そんななか、今後も誰も使うあてのない

ピアノを処分しようということになりました。

 

いや、あんな巨大なものを

処分するのは一大事ですよ。

そう思ったのですが、

世のなか、ピアノの引き取り業者というのは

たーくさんあるのですね。

 

我が家がお世話になったのはこちら↓です。

piano-shobun.com

 

姉が決めてきた業者さんです。

無料で引き取りにきてくれて、

回収したピアノは修理して

海外や福祉施設に送られるのだそうです。

姉はどうも海外支援が好きみたいですね。

 

旅立ちの日

電話一本で、引き取りのアポをとって、

あとは約束通り引き取りに

きてもらうだけでした。

 

ピアノって、アップライトでも

250kgもあるんだそうです。

家がかなりボロなので、搬出前に

床が抜ける心配をされました。

大丈夫でしたけど。

 

f:id:wanowanowa:20190204061200j:plain

 

どうやって運ぶんだろう・・・と思ったら、

屈強な男性がたった2人、

肩にベルトをひっかけて持ち上げ、

縁側の段差も、門扉まわりの狭い曲がりも

こともなげに搬出していかれました。

いや、身体が資本のお仕事ですね~。

日々労ってくださいましね。

 

f:id:wanowanowa:20190204061251j:plain

 

ものの15分くらいで、

トラックに積まれていきました。

・・・ばいばい、ピアノ。

 

それはね、母が愛した大切なピアノなんです。

家族が集まる居間にいつもあった、

我が家の心象風景そのもののピアノなんです。

 

ほんと、処分する立場で

身勝手な願いではあるけれど、

どうかどうか、新天地で愛されますように。

そんな、祈るような気持ちで見送りました。

 

古いピアノは意外と価値がある

あとで自分で調べてわかったことですが、

ピアノって相当古くても

結構値がつくものらしいです。

ものによっては国内生産されていた

古いものの方が材料も作りも

新しいものよりよいこともあるとか。

 

我が家のピアノはお世辞にも

よい保存状態とはいえないものだったので、

無料でとりにきてくれるだけで

ありがたく思いましたが、

買い取ってもらえる業者も

探せばあったかもしれません。

 

古いピアノの処遇にお困りの方がいたら、

ぜひ買い取り・引き取り業者に

問い合わせてみてくださいませ。

 

リサイクル・リユース業という尊い仕事

とはいえ、あんな巨大なものを

人件費や運送費を持って

無料で引き取りに来てくれるってことは、

それくらいの価値があって、

どこぞの人様のお役には

立てる余地があるってことですよね。

そう思うととても嬉しかったし、

うちで死蔵されるよりずっといい

と思いきることができました。

 

もちろん買い取ってもらえたら

嬉しいですけど、

使い道がなくなってしまったけど

まだ使えるものを、

この広い世界のどこかにいるであろう

必要としている人の手に

届けてくれる、というこのお仕事、

これはとても尊い仕事だなーと、

今回改めて思いました。

ありがたい気持ちしかありません。

 

買い取りの対価があったとしても

それを払いたいくらいです。

こういうお仕事がもっと

評価されるようになると

いいなと、今回改めて思いました。

 

今日も最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。