我が家のゼロ円食材(春の巻)
こんにちは。わのわです。
このブログではおもに、ゼロ・ウェイストに向けた
我が家の取組を紹介しています。
ごみを減量したいどなたかのヒントになれば幸いです。
庭の柵にめぐらせた
テイカカズラの花が満開です。
写真ではお伝えできないのですが、
むせかえるような花の香りがとても華やかです。
小さな蜂がたくさんやってきて
思い思いに花から花へ
蜜や花粉を集めてまわる様子を
眺めるのが大好きで、
時間を忘れて見入ってしまいます。
花の交配を助けた正当な報酬として
少しの蜜をもらっていくだけの蜜蜂が
世間でのいろんな殺虫剤の濫用で
減っているのは本当に気がかりなことです。
さて、今日は我が家の庭でとれる
いろんな食材をご紹介します。
我が家の庭にはちょっとした畑もありますが、
観賞用に植えたもの、
勝手に生えてきたもののなかにも、
食用にできるものがあります。
これまでも断片的に
ご紹介してはいるのですが、
この春はことのほか
いろんな食材を楽しめたので、
まとめてご紹介してみます。
この春食卓に並んだお庭の食材
フキ
隣の敷地に群生していたものが
飛んできて我が家にも
たくさん出てくるようになりました。
春の早い時期にはふきのとうが
たくさんとれました。
これらはご多分にもれず、
蕗味噌にしていただきました。
これを味わうと、
あー、冬がおわるんだ!と
とても嬉しい気持ちになります。
たくさん採れたので、
あまりは冷凍してあります。
ちょっと変わった薬味にもなりますよ。
そんなフキも桜が散る頃には
大きなはっぱを広げますが、
この葉っぱの軸(葉柄)もおいしく頂けます。
きんぴらや煮物にしていただきました。
ふつうの野菜にはない
独特の旨みがあります。
フキに似てもっと葉の厚いツワブキは
園芸によく使われます。
我が家の庭にも観賞用に植えられました。
が、こちらも春早くに出る葉の軸は
やわらかくて美味しいです。
きんぴらにしていただきました。
蕗よりもさらに風味が強いです。
在来のカントウタンポポです。
これは、以前住んでいた家のお庭から
連れてきたものです。
新居にも元気に根付いてくれました。
食用に持ち込まれたそうですが、
カントウタンポポも同様に
春の早い時期の葉っぱはやわらかく美味しいです。
生でサラダにして、何度かいただきました。
季節が進むにつれかたく、苦くなっていくので、
最後は生食は諦めて味噌汁の具にちらしました。
タンポポは花からたんぽぽ密を
作ることもできるそうです。
我が家のたんぽぽは
まだそんなに数がないので
やるとしてもまだ何年か先ですかね。
ギボウシ(ウルイ)
これも園芸でよく植えられます。
写真は今の様子です。
今は食べるには遅く、花には早いです。
梅雨が明ける頃、
とてもきれいな青い花が咲きます。
観賞用ですが、この新芽は
「うるい」と呼ばれるメジャーな山菜です。
こちらはおひたしにしていただきました。
ぬるっとした食感が独特です。
今年は食べなかった食材
さて、このほかにも食用になるものは
いろいろあるのですが、
諸事情で今年は食べなかったものも
ついでにご紹介します。
クサソテツ(コゴミ)
これもメジャーな山菜で
「こごみ」と言われます。
写真はすっかり葉が開いてしまっていますが、
芽だしのころのくるりと巻いた葉が
「こごみ」と呼ばれます。
我が家のはまだ株が少なく、
収穫すると弱ってしまいそうなので、
もう少し増えたらためしてみようと思っています。
これも観賞用にも重宝される植物です。
新芽は「カンゾウ」と呼ばれる山菜です。
これは近所の空き地にたくさん生えていたので
ひと株いただいてきたものです。
これもまだ株数が少ないので
今年は食べませんでした。
夏の間にたくさんふえてほしいです。
番外編、近所で入手した食材
ここまで紹介したのは
我が家の庭のものなのですが、
それ以外にもその辺で
失敬してきた食材があります。
ヤマグワ
近所の川沿いに生えていた桑の葉。
緑茶の代わりになり、
胃腸にもやさしいというので
一度お茶にしていただいてみました。
味はまあまあ・・・でも
緑茶とどっちがいいかと言われると
やっぱり緑茶でしょうか(^_^;
定期的に草刈りされているだけの
近所の空き地に、
春になるとたくさん生えています。
小さな豆がいっぱいできるので、
これをいただいてきました。
とても小さなさや(長さ3-5cmくらい)なので、
これだけとるのも結構な労働です。
小さな豆を取りだし、
豆ご飯おにぎりにして食べました。
これは美味しかった!
サンショウ(木の芽)
これも川沿いから失敬。
実は我が家の庭にも植えたのですが
風が強すぎたのか元気がなく、
この冬とうとう枯れてしまいました。
木の芽味噌にして
酢の物に添えていただきました。
こういう香りを楽しむものは
取りたてのものはとても
香りが強くてよいです。
食材を買わずに調達すること
こんな感じで、
食材をほんの一部でも自分の身の回りで
調達できるといいなと思っています。
第一義的にはやはり、
そうやって調達した食べ物は
パッケージフリーで、
生産地から消費地まで運ぶ輸送費も
かかっていません。
この環境負荷が小さいという点を重視しています。
また、食べ物は命の根源です。
絶えたら私たちは
あっという間に死んでしまいます。
お金さえ出せば
いくらでも手に入るという状況で
ともすると忘れてしまいがちな
そのありがたさ、大切さを
自分で調達することでかみしめています。
畑も少し作っているのですが、
農作物というのは
とにかく手をかけてやらないと
いくらも実を付けなかったり、
害虫がたくさん発生したりと
なにかと手がかかります。
今日ご紹介した植物は
基本的に何もしなくても
毎年生えてくるものばかりです。
放っておいても健やかに育つ食材がある。
そういう環境と種類が失われていないことが
とても得がたくありがたく感じます。
「生物多様性の恩恵」というのは
ひとつにはこういうことなのかなと思います。
命のもとになる食料を育ててくれる、
この穏やかで豊かな環境を
できるだけ損なわずこのまま
次の世代に引き継ぐことが
できたらいいのにと思います。