わのわのゼロウェイスト暮らし雑記帳

シンプルでゼロ・ウェイストな「わ」の暮らしを目指し、おもにごみ減量のヒントを書き留める雑記帳です。

ボディショップの容器回収

おはようございます。

酷暑がひと区切りして、やっと少し過ごしやすくなりましたね。

昨日、今日と、セミの声で目覚める、夏らしい朝でした。

思えば猛暑日の間はセミの声も聞きませんでした。

レイチェル・カーソンの「沈黙の春」は有名ですが、

セミも鳴かない酷暑の朝はまさに「沈黙の夏」と言ってもいいかも。

そんなことを思った朝でした。

 

ボディショップのボディバターを使い切りました。

ボディショップでは使用済みの容器を

回収してくれると聞いていた気がして、

お店に持っていったときの話です。

  

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使い切ったボディバターの容器


 

 

ところが、行ってみると、お店の人にびっくりされちゃいました。

もう随分前からやってないんです、と。

 

ネットで調べたら、2009年にはやめていたそうです。

なんと、10年経過しているではないですか。

なんという浦島太郎ぶり。

 

生産者が、みずから生産したごみを回収するというのは、

時代に先駆けた取り組みだったと思うのに、

先駆けすぎたのでしょうかね。残念です。

 

なぜやめてしまったのか?

公式サイトのFAQに、説明がありました。
www.the-body-shop.co.jp

 

容器包装リサイクル法が制定されるなど、

自治体でもプラスチック製容器を

再資源化する体制が整ってきたので、

お客様にわざわざお店までご足労いただくこともない

ということになったとか。

  

誰がリサイクルするのがいいか

うーん、、、。自治体のプラスチック回収って、

あらゆる形状、種類が回収されているなかで、

どれだけ再資源化されているんでしょうね。

それもいつか勉強しないといけないことだと思いつつ、

基本的に「リサイクル」って、

ごみにするのと大差ない気がしています。

 

いっぽう、容器の素性を一番わかっている生産者が

自分が生産した容器に限定してリサイクルするのは、

自治体のリサイクルよりだいぶ意味があると思うのです。

 

本当の理由

 まあ、実際のところは、それをやるコストに見合うメリットが

なかったのかなと思います。容器を持ってきがてら、

店に足を運んでもらえればいいんでしょうけど、

実際、空の容器を持って来るお客さんが少なかったんでしょうね。

 

リサイクルポイントとか付いて少しお得だったみたいですが、

ボディショップの主要顧客でそんなちょっとのポイントのために

手間を惜しまないタイプの人は少数派だったのでしょう。

 

そういう打算ではなく、

容器を回収しているボディショップ素晴らしい!

という気持ちで趣旨に賛同する顧客も

多くなかったのでしょうね。

 

そもそも、わたしはこのボディバターの消費に

何年もかかったのですが、あの大容量を最後まで使い切る人って

どれくらいいるんでしょうね?

皆が使い切って空の容器を持ってくるまで次を買わなかったら、

ボディショップのビジネスは成立するんですかね?

 

・・・と、ちょっと黒めな疑問もふつふつと涌いてきます。

 

ボディショップはエコを標榜しているブランドですが、

なんというか、うまく言えませんが、

ボディショップに限らず、

エコを謳いながらモノをたくさん売る、ということは

結構難しいことだよなあ、と思った出来事でした。