わのわのゼロウェイスト暮らし雑記帳

シンプルでゼロ・ウェイストな「わ」の暮らしを目指し、おもにごみ減量のヒントを書き留める雑記帳です。

災害ボランティア初体験

こんにちは。わのわです。

このブログではおもに、ゼロ・ウェイストに向けた

我が家の取組を紹介しています。 

ごみを減量したいどなたかのヒントになれば幸いです。

 

おにぎりアクションってご存じですか?

世界の食糧問題を考える日として

国連が制定した世界食糧デーに合わせて、

協賛企業が行っているキャンペーンです。

SNSなどに #OnigiriAction の

ハッシュタグをつけて

おにぎりの画像をアップすると

海外の子供たちに1投稿あたり5食の

給食を届けられるそうです。

11月20日までのキャンペーンなので、

私もそれまでしつこいくらいに

ツイッターにおにぎりを

アップしようと思っています。

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ラップ代わりのボール被せ

 

さて、先日、災害ボランティアに行きました。

人生初の体験です。

ブログのテーマとあまり関係ないですが、

とてもよい経験になったなーと思うので、

少し思うところをお伝えできればと思います。

 

 

 

ボランティアに興味はあれど

災害が起こるたびに、

募金くらいしかできない自分に

無力感を覚えたりしていました。

テレビなどでボランティアの活躍をみて

こういうことができたら

もっと身のある支援になるのだろうなと

ぼんやりと思っていました。

  

でも、ボランティアって

長く行かないと意味がないのでは?

初心者かつアラフィフ、非力な自分を省みると、

こんなへなちょこがたった1日とか2日とか

出張っていってもかえって迷惑じゃないの?

経験がなければ当たり前の疑問を抱えて

このあたりでいつも思考停止におちいり、

腰を上げるには至りませんでした。

 

ボランティアに行こうよ!

今回、旦那さまの友人が

一緒に行こうと声をかけてくれました。

経験者と行けるのは

初心者にはとてつもなく心強いです。

自分たちだけではなかなか

思い切れなかったと思うので、

その友人にはとても感謝しています。

 

今回たった1日とは言え

「経験者」の仲間入りができたので

 次の機会には私のような友人がいたら

声をかけてもいいかも、と思いました。

こういうのが支援の「環」

というのかもしれませんね。

  

作業開始までの流れ

今回経験した当日の流れを

ざっとお知らせしますね。

災害の種類や起きてからの時間、

地域によっても違いがあるので、

参考程度に考えてもらえればと思います。

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ボランティアセンターの資材置き場

 

10時すぎにボランティアセンターに到着し、

受付で書類に連絡先などを書き、

ガムテープに名前をカタカナで書いて

腕に腕章のように貼りました。

基本的にみんな初対面なので

お名前が分かるのはいいですね。

時間が貴重なので手続きはとても短いです。

 

その後「マッチングルーム」に通されます。

受付順に並んで座り、

「○○できる方●名」といった声がかかると、

該当する人が手を挙げ、

前の方優先で選ばれていきます。

私たちは「宅地の土砂搬出、10名」

というのに手を挙げました。

 

メンバーが決まるとその場で

簡単なオリエンテーションをやります。

活動中の一般的な注意のほか、

派遣場所の地図、駐車場所、

必要な道具の数などを確認し、

誰の車にどう分乗するかの協議などをします。

また、グループのリーダーを決めます。

これは立候補制で、初心者の私はもちろん、

黙ってきょろきょろしていましたが、

ちゃんと引き受けて下さる方がいるものです。

その後必要な道具を調達して

いよいよ活動場所に移動します。

 

被災地の様子

今回訪れた佐野市では

市内を流れる秋山川の氾濫で

2,700棟が床下・床上浸水しました。

 

被災からひと月ほど経過した市内では

家屋が全半壊するような

悲劇的な被害は目にしませんでした。

けれど、一度土砂に覆われた地面は

細かい土埃に覆われていて、

車がとおるたびに土煙が舞い上がるので、

全てが埃っぽく彩度を欠いていて

荒涼とした印象でした。

市街を流れる小河川沿いに

路肩の崩れている道路があったり

レッカー移動される車が行き交ったりと

そこここに爪痕が見られました。

 

実際やった作業

派遣されたのは個人のお宅でした。

壁に残った痕跡を見ると

床上か床下か、際どいところまで

水が上がったことがわかりました。

 

家をぐるりと囲む敷地の土砂を

撤去する作業です。

スコップやシャベルで

厚さ5cmほどの土砂を剥がして

土嚢袋に詰め込み、

道路側に並べていく作業を

休憩を交えながら

午後3時くらいまでやりました。

  

リーダーの方が作業分担を指示してくれたり、

経験のある方が土嚢袋の扱いのコツなども

教えてくれたので、

手持ち無沙汰になることもなく、

作業にあたることができました。

 

ボランティア活動で希望をもらいました

この日、佐野市だけで400人くらい

ボランティアが集まったそうです。

今や日本中に被災地が点在しています。

 

日本中でこの日どれだけの方が

ボランティアに従事したことでしょう。

そして、この日だけでなく、

昨日も今日も明日も、

各地でボランティアは活動しています。

 

都心に出勤して仕事をこなして帰ってくる、

そんな毎日を過ごしていると、

街ゆく人はみな自分のことで精一杯で、

隣にいる人のことを思いやる余裕など

少しもないように思えてきます。

 

この日、作業に従事している間も、

一緒に作業している10人あまりの人たちを

チラ見しては思いました。

この人達はみんな、それぞれ、

なにがしかの動機があって、

休日の貴重な一日を、

知らない誰かのために費やすべく、

集まってきたのだなぁ、と。

人間はやっぱり本質的には、誰かの役に

立ちたい生きものなんだなあ、と思いました。

それが、お金よりも自分の欲求よりも、

優先されるときだってあるんです。

 

この「善意」を、もっと上手く拾って

活かすことができたら。

今、この社会に満ちみちている閉塞感の

突破口はあるんじゃないだろうか。

そんな希望をもらいました。

 

ボランティア頼みはダメだけど

ボランティアの話になると、

行政や体制がボランティア頼みすぎる、

という議論がよくありますね。

それはそうだとは思います。

 

ただ私は少し思うところがあります。

かつての地域社会は

「防犯」とか「公衆衛生」とか「見守り」とか、

いま行政が一手に期待されている役割の

かなりの部分を果たしていたと思うんです。

 

たとえばワンオペ育児だって

困ったら受け皿になる

セーフティネットになっていたと思います。

 

ゼロウェイスト的側面においても、

「お裾分け文化」は「食品ロス防止」に

「お下がり文化」は「リユース促進」に

絶大な機能を担っていたと思います。

 

いま個人主義的考えが主流ななかで、

行政がいきなりボランティア頼みの

施策を打つのは賢くないとは思います。

でも、全て行政頼みというのもどうでしょう?

 

税金をたくさん払って、

人助けを行政に全部丸投げして、

自分はさらに自分の必要を

満たすためのお金を稼ぐ。

なかなか思うように稼げなくて、

自分がとてもつまらない存在のように

感じながらそれでも働き続ける人もいる。

これがみんなが目指す幸せなんでしょうかね。

 

被災地に行ってこんなことを言うのは

不謹慎かもしれませんが、

私はこの日、ボランティアに参加して、

善意だけで動いている人たちを

たくさん目にしただけで、

正直とても幸せな気持ちになりました。

大したことはできませんでしたが、

派遣されたお宅の方にも

とても感謝されました。

 

もっと「人助け」が当たり前の社会を、

私たち市民も、目指してた方が

その方が幸せだったりしないでしょうか?

 

災害ボランティアに行ってみたくなったなら

さて、ここまで読んで

自分も行ってみようかな?

なんて思ってくださった方がもしいたら。

 

どこに行けばいいの?

何を準備すればいいの?

気をつけることは?

 

いろいろ疑問がわいてくると思います。

そんな方には↓のエシカルゴみずきさんの

動画をおすすめします。 

www.youtube.com

 

 初心者のよくある疑問に分かりやすく

答えてくださってますので、

ぜひ参考にしてくださいね。

 

今日も長々と書き連ねてしまいました。

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。