わのわのゼロウェイスト暮らし雑記帳

シンプルでゼロ・ウェイストな「わ」の暮らしを目指し、おもにごみ減量のヒントを書き留める雑記帳です。

丈夫さで選んだ傘

こんばんは。わのわです。

このブログではおもに、ゼロ・ウェイストに向けた

我が家の取組を紹介しています。 

ごみを減量したいどなたかのヒントになれば幸いです。

 

最近、通勤に使う駅に

こんなものが現れました。

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傘のシェアリングサービス

「アイカサ」だそうです。

いつから傘は使い捨てになったの?

と思うくらい、最近は不意の雨で

ビニール傘が飛ぶように売れますね。

そして嵐の後には壊れた傘の山。

このサービスが普及して

少しでも傘のごみが減るといいなーと

切に思います。

 

 

今日は私が愛用しているたたみ傘を

ご紹介したいと思います。

 

長い傘は持たない

ところで、長い傘はもう何年も使っていません。

夏に晴雨兼用の折りたたみの日傘を

持ち歩くようになって、

雨が降ってもそれで事足りることに

思い至り、朝から雨の日も

折りたたみ傘をさして

出かけるようになりました。

 

長い傘は電車で座ったときに

持っていなければいけません。

さりとて手すりなどにかけてしまうと

それはそれで忘れそうになります。

背の低い私には持ち歩くにも何かと邪魔です。

これが濡れてしまうとさらに

取り回しに気を使います。

 

そしてなによりいけないのは、

雨の日にお店に入るときに

あの使い捨てのビニール袋を

かける必要がある点です。

折りたたみ傘は

濡れたまましまえるケースを使えば

電車でもお店でも

折りたたんで鞄にしまえます。

濡れた長い傘を取り回す

煩わしさがありません。

 

わのわの折りたたみ傘

現在使っている傘はこちらです。

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福井洋傘という福井県

洋傘メーカーの折りたたみ傘です。

 

www.fukuiyougasa.com

 

気に入っている点は以下のとおりです。

・柄が天然木と皮でできていること

・布っぽい質感であること

・和風の柄であること

・骨が頑丈なこと

・修理に対応してもらえること

 

先代の傘との悲しい別れ

この傘と出会ったのは

2年前の夏だったと思います。

それまで2年ほど使っていた

折りたたみ傘が壊れてしまいました。

折りたたむところの

ちょうつがいのような部品の

プラスチックが壊れて

パチンと止まらなくなってしまいました。

 

よくある修理屋さんに持っていきました。

www.minit.co.jp

 

直して使うゼロウェイスターの強い味方、

ミスターミニットさん。

店舗によっては傘の修理も

受け付けてもらえます。

 

1箇所1,000円、2箇所目からは

500円で直せるというので

お願いしようと思いました。ところがです。

「1箇所だけですね?他は大丈夫ですか?」

と言われ、よく見てみると、

なんと、全ての骨の同じ部分に

ヒビが入っていました。

 

みれば可動部分のプラスチックは

簡単に壊れそうなか弱い部品でした。

安物といえば安物でしたし、

2年も保てばいい、

という設計だったんでしょうね。

その場で全部交換してもらうことも

可能でしたが、そういう安普請だと

他にもいろいろ不具合が出てくるかも。

そう思って、残念ですが

修理をキャンセルして処分しました。

 

デザイン的にはとても好きで、

10年でも使いたいものだったので、

結構ショックでした。

 

折りたたみ傘なんて2年も保てば

まあまあじゃないの?

そう思う方も多いかもしれません。

しかし、寿命の短いものを

頻繁に買い換えるということは

たくさんごみを出すということです。

デザインだけで飛びついて

買った自分を深く反省しました。

 

そして出会い

しかし、夏も盛りだったので、

日傘の需要は待ったなし。

私は修理をキャンセルしたその足で

傘を探しに新宿の街に繰り出しました。

 

とにかく丈夫なものがほしい、

そう思っていました。

そんな私の目に留まったのが、

地方の伝統的なもの作りを集めた

よくある百貨店の催し物でした。

その中に傘の専門店がありました。

職人が作った傘!丈夫そうです。

 

天然の無垢材を使った持ち手に

まず引きつけられました。

そして、金属製の丈夫な骨。いいですね。

 

福井洋傘さんは都内に店舗はないですが、

定期的に百貨店を巡回していて、

持っていけば点検・修理してくれるそうです。

スケジュールはウェブサイトで確認できます。

簡単な修理なら無料だし、

穴のあいた面だけの張り替えなど

普通の修理屋さんではできない修理も

してくれるそうです。

とにかく長く使いたかったので、

この「修理してくれる」という点が

決め手になり、購入しました。

 

もう2年以上使っています。

天然木の持ち手は

いつまでも撫でていたいような

うっとりする質感です。

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まだ修理という修理はしていませんが、

百貨店に出店している時に持っていくと

使い手も気づかないような

ちょっとした骨の歪みなどの不具合や、

軸を伸ばすときの突っかかりなど

メンテしていただけました。

 

福井洋傘は理想か

なのでみなさんぜひ、福井洋傘を買いましょう!

というほどおすすめかというと、

ちょっと微妙なところがあります。

 

手放しにお勧めできない事情が2点ほどあります。

 

ひとつは、折りたたみ傘としては

大きくて重い・・・という点があります。

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この傘、重さ386g、長さ45cmあります。

先代は240gでした。

旦那さまの軽量たたみ傘は170gですから、

いかに重いかおわかり頂けると思います。

また、持ち手が立派なぶん、全長が長く、

なんと折りたたみ傘としては珍しく

骨が12本も入っているので重いのです。

丈夫さと軽さはトレードオフである点、

ある程度覚悟はしていましたが、

ここまでとは。

さらに、斜めにしないと

愛用の鞄に入らないのは

完全に誤算でした。

 

もうひとつは、結構なお値段です。

なんと先代の軽く20倍以上の値段でした(汗

先代はそうは言っても2年使えましたから、

お金のことだけを言えば20倍の

40年保ってもらわないとペイできません。

よいものにはそれなりの対価を払うという

気持ちはないわけではないですが、

ちょっと勢い余った感は

否めないところがあります。

 

でも後悔はしてません!!! 

いろいろ難点はありつつも、

結構気に入ってもいるので、

できる限り使い切りたいと思います。

 

福井洋傘とは言わないまでも

傘を買うとき、長持ちしそうかどうか、

少し選択の基準に加えてみると、

ごみの排出量がいくばくか減らせると思います。

 

ゴミ減量効果の試算:約80g(不燃ごみ

先代の傘は240gで2年で買い換えに至りました。

今回の傘386gが10年保ったと仮定した

1年あたりのゴミ排出量の差は以下のとおりです。

 

( 240g/本 ÷ 2年 ) - ( 386g/本 ÷ 10年 ) = 約80g

 

2年ごとに新しい傘に買い換えるかわりに

丈夫な傘を10年使うことで、

年間80gの不燃ごみ減量になる計算です。

 

ちなみに20年保てば年間100gの減量効果ですが、

ちょっと夢を見すぎですかね(^_^;

 

本日はこれにて。

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。