わのわのゼロウェイスト暮らし雑記帳

シンプルでゼロ・ウェイストな「わ」の暮らしを目指し、おもにごみ減量のヒントを書き留める雑記帳です。

選択肢を生み出していくこと

こんにちは。わのわです。このブログでは、

ゼロ・ウェイスト に向けた

我が家の取り組みを紹介しています。

ごみの減量に取り組んでいる方の

参考になれば幸いです。

 

最近、ゼロウェイスト的に

望まぬモノをいただいてしまう機会が多いです。

ツイッターにも投稿した話ですが、

冠婚葬祭の返礼にもらうカタログギフトが、

この冬は3冊もきました。

この、1冊350gくらいある紙束が

選び終わった瞬間ごみになるという

現実に心がざわざわします。

それにミニマル志向だと欲しいモノがないです。

さらに、ゼロウェイスト志向だと

過剰包装が多い加工食品も気がすすみません。

さて、どうしたものか・・・。

 

f:id:wanowanowa:20190319121433j:plain

 

 さて今日は、そんな

「望まぬものを送ってくる善意」

との攻防のお話です。

 

 

 

捨てるしか選択肢のないおくりもの

銀行からの書類が送られてきたのはいいのですが、

とても分厚いファイルに入っていました。

 

一見「革製」に見えなくもない

合皮?の装丁で、

クッションが入っていて

無駄に重くて嵩張るやつです。

 

こんな感じが近いかな、と思います↓

 

これはですねー、ゼロウェイスト的には

言語道断レベルの無駄な資源消費です。

 

大切な書類だから立派なファイルに、

という計らいなのでしょうが、

個人的には紙の封筒で充分です。

正直PDFがいいです。それに、もし仮に

特別に大切にしたい書類なら

もらい物のファイルではなく

自分で選んだファイルに入れたいです。

 

しかし、そのためにもやはり、

このファイルはごみにしなくてはいけません。

 

エキセントリックでもリフューズする理由

こりゃ、今からでもリフューズ

(送り返す)していいレベルだよなー。

とは思うものの、相手からしたら

明らかに厚意(まあビジネスなので

サービスですが)で送るものです。

それを送り返すというのは

なかなかにカドが立つ行為です。

 

送り返すなんて、大人気なくない?

黙って捨てちゃえば済むことでしょ。

悪魔?天使?のささやきが聞こえます。

 

しかし、こういうものを悪気なく

一方的に送ってくることが厚意であり

サービスである、というこの価値観こそ

ゼロウェイストの敵ではないだろうか。

そう思い直してやはり、

送り返すことにしました。

 

伝えたいからこそのリフューズ

ただ、バシッと叩き返すのではなく、

ちゃんと説明することにしました。

 

相手も人間です。

良かれと思って送ったものが

着払いとかでただ送り返されてきたら

なぜ送り返されたのか、という考えには至らず、

「変な客にあたって運が悪かった」で

終わってしまいそうだと思ったからです。

 

そうではなくて、

私には伝えたいことがあるのです。

聞いてほしいことがあるのです。

ファイルを返すのはそのついででしかない。

 

考えたらこの迷惑なおくりものが

舞い込んだチャンスのようにも

思われてきました。そうだ。

こういうおくりものをよしとする価値観と

対話する機会を得たのです。

 

そう思うともう送り返す送料も

説明の手間も惜しくなくなりました。

 

分かってほしいから礼を尽くす

できるだけ丁寧に、礼儀正しく、

以下のような内容の手紙を書いて添えました。

 

・大量消費社会の持続不可能性を危惧している。

・このため、ごみを出さないライフスタイルの実践に腐心している。

・とりわけプラスチックごみを慎重に避けている。

・よって、もらったファイルは返す。

・返却品は捨てずに再利用してほしい。

・できればこういうモノを送ることが

 サービスである、という企業姿勢を再考してほしい。

 

こうなったら、もうせっかくなので、

これまでに送られてきた

もう少し軽量のプラスチックファイルや

クリアファイル、

使わなかった返信用封筒なども同梱し、

ファイルが送られてきた封筒を

再利用して返送しました。

 

f:id:wanowanowa:20190319125604j:plain

 

届く前に先方に電話を一本入れて、

上記のことを口頭でも説明しました。

いただいた封筒をリユースしたので

怪文書」感がありますが、

他意はありません、とも伝えました。

 

私の想いが伝わったかどうか、わかりませんが、

伝えるために最大限の手間と誠意を払ったという

自己満足はあります。

 

なんのためのリフューズか

ベア・ジョンソンは

リサイクルの3Rといわれる原則

リデュース・リユース・リサイクルに対して

最初に「リフューズ」

最後に「ロット」を足して

5Rの原則を提唱しました。

 

リフューズは「断る」。

悪気なく気安く提供される包装材やおまけを

断って受け取らない、ということです。

これが最も効果があるといいます。

確かに、マイボトルを使い、

マイバッグを使うことに勝るごみ減量効果は

あまり多くないです。

大多数の人がこの2つをやるようになるだけで、

日本のごみは相当減ると思います。

 

リフューズは選択肢を生み出していくこと

しかし、大多数の人がやるようになり、

お店の方でもカップや袋を

出さないのが当たり前になると、

その選択はもはや「リデュース」(減らす)です。

 

ごみを直接的に減らすだけでなく、

選択肢のないところを開拓し、

対話により選択肢を生み出していくのが

「リフューズ」なのかな、と思います。

 

今後も誠意を尽くしていろいろ断っていこう。

今までなかった選択肢、

いつの間にか失われた選択肢を開拓していこう。

そんな想いを新たにした出来事でした。

 

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。