わのわのゼロウェイスト暮らし雑記帳

シンプルでゼロ・ウェイストな「わ」の暮らしを目指し、おもにごみ減量のヒントを書き留める雑記帳です。

魅惑の一升瓶

こんにちは。わのわです。

このブログでは、ゼロ・ウェイストな暮らしを目指した

我が家の取組を紹介します。どなたかのヒントになれば幸いです。

 

いつか金継ぎにチャレンジしようと思って、

初心者用の金継ぎキットと、

割れた食器をストックしてあるのですが、

なかなかチャレンジする時間と心の余裕がもてず、

もう長~いことほったらかしです。

先日も旦那さまがひとつ小皿を割ってしまい、

いよいよ割れた食器の山の存在感が増してきました。まずい・・・。

 

さて、今日は調味料の話です。基本の調味料のうち、

酢、醤油、みりんは一升瓶で買っています。

 

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左から、酢、醤油、みりん

 

 

 

一升瓶で調味料を売る蔵元さま

みりんは、東村山市の豊島屋酒造さん、

酢と醤油はあきる野市のキッコーゴ醤油(近藤醸造)さんのものを使っています。

 

豊島屋酒蔵株式会社公式ホームページ

豊島屋酒造さんは、かの明治神宮の御神酒も

奉納しているという、東村山が誇る老舗の蔵元さんです。

実家のご近所さまで、うちの母はここの奥さまと

PTAやスーパーでお会いしていた、とかいう話を最近知りました。

基本的に日本酒を売っている酒蔵さんですが、

酒蔵がつくるおいしいみりん「天上みりん」というのを販売しています。

ふつうのみりんと比べると結構高いですが、

そのまま飲むために買う人も多いくらい、おいしいみりんです。

 

www.kondojozo.com

キッコーゴ醤油さんは、

お醤油を醸造する蔵元としては都内で唯一だそうです。

お値段は、スーパーで売られている

全国展開の大企業さんの商品に比べると

やはり少し高いですが、意外なほど「少し」です。

小さな蔵元でのものづくりとしては

奇跡的な値段設定だと思います。

伝統的なものづくり、丁寧なものづくりをしていると

高級路線に逃げざるをえないのは

今の消費社会の流れとして理解できます。

しかし、キッコーゴ醤油さんは違います。

あくまでも、庶民の日常生活に寄り添おうとする価格設定が、

とてもまぶしく、かっこよく、

我が家の消費量を考えると甚だ微力ではありますが、

全力で応援したいです。

 

一升瓶はリサイクルでなくリユース

一升瓶って、すごいです。

 

どこの酒蔵でもおなじ規格のものを使っています。

お客さんから使用済みのものを回収して、

洗浄して繰り返し使えるのです。

つまり、リターナブルで、リユース

 

びんはもちろんリサイクルできますが、ガラスのリサイクルって

色別に選別したり、破砕したものを再度熱で溶かして整形したりと、

それはそれはエネルギーを消費すると思うんです。

それに多くは、リサイクル前と同じものはできません。

 

しかし、一升瓶はリユースです。

洗浄するだけで、また同じ価値のものとして使えるのです。

 

キッコーゴ醤油さんでは、

自社製品以外の一升瓶も回収してくれます。

自社製品に限っては、一升瓶以外の瓶も回収してくれます。

瓶を洗浄する専用の機械があるそうです。

看板商品のお醤油は 規格の揃った緑色の瓶で売られていましたが、

お酢については、なんと、色とりどりの瓶で売られています。

  

ああ、なんというエコ発想。

わたしはこの事実にもすっかり惚れ込んでしまい、

あきる野市まではちょっとしたドライブなのですが、

お酢とお醤油はこちらのものを使うようになりました。

 

できれば料理酒も一升瓶で調達したいのですが・・・。

 

ローカルでこそ活きる一升瓶のエコ発想

さて、一升瓶は重いです。

1本950gあるそうです(ネット調べ)。

全国とか関東地方一円とかをカバーする大きな工場で

 これを回そうとすると、空き瓶を工場に回収するのに

かなりの輸送費、つまりエネルギーがかかるので、

 返って環境負荷が大きいのかもしれません。

  

でも地域の酒蔵が地域のためにやるなら、

 これはかなりエコな発想だと思います。

 

みなさんのおうちの近所でも、

一升瓶で調達できるお店やものがないか、

ぜひ探してみてください。

  

ごみ減量効果の試算:年間3kg(ガラスごみ)+0.2kg(ペットボトル)

 一升瓶の前は、酢についてはふつうのガラス瓶、

醤油とみりんについてはよくある

ペットボトルのものをスーパーで買っていました。

 

お醤油やみりんの1リットルのペットボトルは33g、

お酢の瓶は500mlで250g(ネット調べ)。

我が家の消費量はわからないのですが、

日本人1人あたりの年間消費量は

醤油(家庭内消費)2リットル(=ペットボトル2本分)

みりん1リットル(=ペットボトル1本分)

酢3リットル(=ガラス瓶6本分)

くらいだそうです(ネット調べ)。

 

酢: 250g/瓶 × 6瓶/年 × 2人 = 3,000g

 

しょうゆ&みりん : 33g/ペットボトル × 3ペットボトル/年 × 2人 = 198g

 

酢、しょうゆ、みりんを一升瓶で買うことで、

2人家族の我が家では年間で200g程度のプラごみと、

3kg程度のびんごみの減量になった計算です。

 

なお、豊島屋酒造は実家近くで行く機会も多いのですが

キッコーゴ醤油さんは、年2回行くと、

ガソリンを年間5リットルくらい消費する距離にあります。

かなり本末転倒なことになっている可能性があるのですが、

そこはまあ、魅力いっぱい(?)のあきる野市

他の用事も合わせていくということで

お茶をにごしつつ、まずはごみを減らすこと、

キッコーゴ醤油さんの取組を応援することを優先に

取り組んでいきたいと思います。